金融新入社員の為の経済知識集

銀行、証券、保険などの金融業界に就職したはいいけど経済用語がわからない(日経平均株価、CPI、バルチック指数なにそれ?)な人向けのブログです。

日本の経済用語~日経平均株価・TOPIXって?違いは?

こんにちはもちです。

 

だいぶ間が空いてしまいましたが、

今回は東証1部に関する指標2つをご紹介します。

 

わかっているようで意外と理解していない

日経平均株価TOPIXについてご紹介です。

 

 

これだけ分かれば大丈夫

日経平均株価

東証一部の企業で特に有力な企業の株価の平均。

日本経済新聞がまとめている。

1部上場のうち225銘柄が対象である。

値がさ株の影響が強い。

 

TOPIX東証株価指数

東証1部に上場しているすべての企業の合計時価総額を指数化したものである。
公表は東京証券取引所が出している。
昭和43年(1968年)1月4日を基準日とし、
その日の時価総額を100として算出されている。
 

違いは?

お互い東証1部の指標なのでどのような違いがあるか
意外とわからないものです。
 
私は理解できていませんでした。悲しいね。
 
簡単に
日経平均株価は大企業中心の225社、
TOPIXは1部全体(2030社)を見れる。
 
といったことが大きな違いです。
*2017/09/14時点
 
また日経平均株価の単位は円
TOPIXはポイントです。
(筆者は最初TOPIXを○○○○円ですと言って
怒られました)
 
これは日経平均株価が対象225企業の株価の平均であること。
TOPIXは対象企業の全時価総額をポイントに換算していることから来ます。
(実際には日経平均株価は単純に足した引いたりしているわけではありません。
詳しくは下記の記事をご参照ください)

何が読み取れるか

大型株、もっと言うのであれば人気な株が中心です。
日本の中から選び抜かれた東証1部の大企業の中でも
さらに選び抜かれた精鋭企業です。
 
それだけに世の中の経済の動向を直接受ける企業でもあり
株価の動向は日本経済の良し悪しを図る物であるともいえます。
 
ただし株価を中心に図っているため値がさ株(株価が高い銘柄)
の影響があり、完全な東証1部の動向を映しているものではありません。
2017/09/17現在で大きな影響を与えているトップ5が
*2017/09/14時点です
となります。株価の上下によって順位は変動します。
この5銘柄だけで日経平均株価の動向に20%近い影響を与えます。
 
これでは東証1部全体の正しい指標とは言えません。
そのために出てきたのがTOPIXです。
 
TOPIXの計算方法は
算出時点の構成銘柄の時価総額(※)/基準時価総額×100
です。
 
こちらは値がさ株のような1つの銘柄に
大きく左右されることは少ないです。
日経平均株価の方が一般には知名度が高いですが、
東証1部の全体を見るといった点ではこちらの方が
優れているといえます。
 
また外部環境の変化による株価の変動は
まずは日経平均株価、次にTOPIXの順で
変動する傾向がある。
 
他には日経平均は秋口に銘柄の組み換えが行われます。
これは流動性や業績などをもとに判断するのですが
組み換えが発表された銘柄は上昇し、
外された銘柄は下落する傾向があります。

ここを見よう

日経平均株価TOPIXで僕がよく見るポイントを

記述します。

 

NT倍率

日経平均株価TOPIXで割ったものがこの数字です。

2017年9月14日の株価の場合約12.1倍です。

 

基本的に日経平均株価TOPIXは似たような動きをする場合が多いですが、

この数値が大きくなると日経平均株価が過熱感が出てくると考えられています。

 

過去14倍の時もありましたが、アベノミクスが始まってからは

終値ベースで13倍を超えたことはなく、13倍が過熱しているかどうかの

目安の一つといえると思われます。

 

アベノミクス以降の年初めのNT倍率(終値ベース)

2013年12.02倍

2014年12.25倍

2015年12.45倍

2016年12.22倍

2017年12.52倍

 

また過熱している際にはメガバンクをはじめとした時価総額の大きい

企業の株価に出遅れが生じているとも言えます。

TOPIX時価総額でポイントを算出しているため、TN倍率が

上昇するということは時価総額の高い企業があまり上昇していないと

考えられるため)

その後日経平均の上昇率よりもTOPIXの上昇率が上回りTN倍率は

下落していきます。

 

セクター

日経平均TOPIXにはセクター、つまり産業分野などで

分けられています。

ここで見てほしいのはその日ごとのセクターの騰落率です

 

何があると上がったり下がったりするのかを把握すると

今後の株価の動きが予想しやすくなると思います。

 

例えば

 原油価格が下がると空運セクターの株価が上がる

規制緩和で異業種から参入が相次ぐ→ガスセクターが下落

 

などがあります。

 

セクターを見るときはTOPIXのほうが網羅範囲が

多いのでお勧めです。

 

この時に33種類の構成銘柄で見るか

33種類をもとに投資利便性を追求した

TOPIX-17シリーズで見るかの2つの選択肢があります。

 詳細を知りたい場合は33種類の方を、

 周辺産業を含めた動向を知りたい場合はTOPIX-17

 をみることをお勧めします。

shikiho.jp

 

www.toushin.com

 

まとめ

1.日経平均株価東証1部の大型株、TOPIXは1部全体の動向がわかる

2.まずは日経平均株価、次にTOPIXの順で値は動く。

3.NT倍率は過熱感を見る指標の一つ

4.TOPIXのセクターを見るときにはなぜ上がったのか下がったのかを考えよう

 

構成企業

セクターや構成企業を見たい場合は以下を参照しよう。

www.nikkei.com¥

 

参考にさせていただいたもの

 

www.media-ir.com

zuuonline.com

orekabu.jp

money-campus.net

www.jpx.co.jp

www.nikkei.com