金融新入社員の為の経済知識集

銀行、証券、保険などの金融業界に就職したはいいけど経済用語がわからない(日経平均株価、CPI、バルチック指数なにそれ?)な人向けのブログです。

日本の経済用語~騰落レシオ 売買代金 日経平均VI 日経配当指数について~

こんにちはもちです

気が付けば前回からだいぶ時間が立ってしまいました(白目

 

その間に米中の貿易戦争が激化したり、トルコショックがあったり、四季報が2冊出ていたりしますが、そんなことは気にせず不定期で継続していきたいと思います。 

 

そう、そんな時こそ基礎的な知識が大事だと思います。

なので今後もご愛顧をお願い致します。

 

前回までは主要市場の指数に関しての話でしたが、今回からは市場の中でより分析や株の動向を図る指数に入っていきます。

 

騰落レシオ

売買代金

日経平均VI

日経配当指数

 

騰落レシオ

まず始めは騰落レシオです。

これによって買われすぎている・売られすぎているか、もっとわかりやすく言うと過熱具合がわかります。

 

計算方法は騰落レシオ(%) = 値上がり銘柄数 ÷ 値下がり銘柄数 ×100となります。

 

基準は100%です。明確な基準はありませんが、下は80%上は120%と言われています。80%を割ると割安な水準と判断され、120%を超えると過熱していると判断されます。

 

日経新聞に載っている騰落レシオは日経平均ののは25日移動平均線のものです。

 

 

売買代金

売買代金は売買が成立した代金の総額です。簡単に言うと出来高(売買された株数)×1株の値段の積み重ねです。

 

例えば一株100円の株が1万株売買されていた場合、売買代金は100万円になります。

 

日経新聞に載っている売買代金は東証1部の売買代金です。目安としては2兆円くらいが基準です。それを割ると少ないと考えることが出来ますし、上回っていると売買が活発だといえます。ただし12月末や3月末など時期によっても異なります。

 

ちなみの平均は2017年は2兆7660億円でした。

さらにここ10年で見ると2015年の2兆8545億円が一番多い時期です。もっと伸ばして2000年以降に広げると2007年の3兆10億円が1日の平均売買高では最高の年となります。

 

また下記の用に毎日売買代金の上位銘柄は発表されています。ちらっとでいいので場が引けた後確認してみるのをお勧めします。

www.nikkei.com

また2017年の個別銘柄の売買代金を見ると値嵩株の株が上位に来る印象です。

kabutan.jp

日経平均に採用されるような大型銘柄は上位に名前が入ることが多いです。

ですがたまにそうでない銘柄を見かけた場合は何かしらの原因により売買代金が急増したと考えられます。例えば決算がよかった、逆にネガティブなニュースが出た等です。その時はその銘柄はちゃんとチェックしておきましょう。

日経平均VI

正式名称は日経平均ボラティリティー・インデックスです。この指数は今後1か月先まで投資家がどの程度の振れ幅になると想定しているかを表す指数です。市場でのオプション取引をもとに計算されます。

 

オプション取引では、原資産の将来のボラティリティー(変動率)をもとにしてオプションの価格(プレミアム)が決まります。日経平均ボラティリティー・インデックス(日経平均VI)では、この考え方に基づき、市場で取引されたオプションのプレミアムから将来のボラティリティーを計算します。オプション市場において、それぞれのオプションがより高い値段、かつ幅広い行使価格で取引されていれば、市場参加者が将来の原資産の価値をより多様に予想していると考えられます。日経平均VIは、このような場合に指数の値が大きくなるように設計されています。

日経プロフィルより抜粋

 

例えばVIが30の場合は1年後の日経平均の値が±30%になるという確率が7割ということになります。これは1か月換算で8.6%の変動を意味します。VIが上昇すると日経平均の先行きの値動きが荒くなる可能性が高くなると言うことです。ボラティリティーが高いほどリスク(将来の不透明感)が高いと言えます。また日経平均株価日経平均VIは逆相関の関係にあるといわれています。

 

目安は様々ありますが、30が目安の一つです。これを超えると投資家は現物への投資を控えるようになるといわれています。2008年のリーマンショック時には最高の92を付けています。さらに2011年の東日本大震災の際には70に迫るほどの数値をたたき出しています。

 

日々の数値を確認する際には下記をご覧ください。

indexes.nikkei.co.jp

日経配当指数

日経配当指数は日本経済新聞社が算出している日経平均株価を構成している企業225社の配当額を示すものです。算出の開始は2010年4月9日です。

日経平均・配当指数(日経配当指数)は、日経平均株価の構成銘柄をある年の1月から12月まで保有した場合、受取配当金が確定するたびに日経平均の水準に調整した上で、積み上げて算出します。構成銘柄すべての配当額が確定する翌年の4月初めにその年の配当指数の最終値が決まります。年ごとに積み上げるため、「2011年の日経配当指数」など年号を持つ指数です。

日経平均プロフィルより抜粋

配当が確定する4月頭になると指数はバッサリ0になります。

2016年までの指数は4年連続で過去最高を更新しておりこのままいけば2017年の日経配当指数も過去最高を更新すると思われます。

 

キャピタルゲイン以外にも重要なインカムゲインの参考指数にしてください。

 

日々の配当指数を確認されたい場合は下記サイトをご活用ください。

indexes.nikkei.co.jp

最後に

今回の指標は日経平均などに比べれば、あまり見ないことが多い指数化もしれません。

正直忙しいと私は見そびれてしまいます。

 

しかし継続的に見ることが出来れば相場の様子が次第にわかるようになってくる指数です。

一日数分でもいいので見る時間を設けておけるといいと思います。

参考資料

www.miller.co.jp

 

minkabu.jp

www.nikkei.com

www.jpx.co.jp

www.jpx.co.jp

indexes.nikkei.co.jp

https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/faq/faq_nikkei_225_vi_jp.pdf

www.jpx.co.jp

 

https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/faq/faq_nikkei_225_vi_jp.pdf

indexes.nikkei.co.jp

 

www.ifinance.ne.jp

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