日本の経済用語～ハンセン指数～
こんにちはもちです。
日経新聞の市場体温計の解説シリーズをやっていきたいと思います。
前回に引き続き左下にありますアジア株関連です。
３番目にご紹介するのはハンセン指数です。
ハンセン指数とは
1964年の7月31日を100としてスタートした指数です。
香港の主要な銘柄を対象に時価総額の加重平均で算出しています。同様な算出方法で金融、商工業、公益、不動産の指数も存在します。
恒生（ハンセン）銀行傘下のハンセン・インデックス社が指標を算出しています
ハンセン指数は香港市場の7割ほどをしめております。さらに時価総額の9割以上をしめるハンセン総合指数も存在する。取引の通貨は香港ドルです。
2020年では24000を超えており、単純に半世紀で240倍になっています。
一番の高値は2018年につけた33154.12です。
HSI 銘柄 - 香港 ﾊﾝｾﾝ指数 名称 - Bloomberg Markets
HSCI 銘柄 - ﾊﾝｾﾝ総合指数 名称 - Bloomberg Markets
香港証券取引所の歴史
香港での取引は1891年までさかのぼります。アジアでは最古の市場になります。その後1986年に4取引所が合併し香港総合取引所が発足、2000年に香港先物取引所及び香港中央結算有限公司が統合されの香港交易及結算所有限公司（HKEｘ）が発足します。
資金超調達において2009～2011年にかけて世界一になるなど世界屈指の市場です。
直近では2018、19年に世界1位となっています
また市場規模でも2019年の段階で世界で4位になっています。
有名企業としてはHSBCホールディングス、テンセント、AIAグループ、中国建設銀行、中国平安保険。直近ではアリババや小米集団、美団点評などの新興企業なども上場しています。
2014年以降は本市場（上海・深圳）と香港市場との相互乗り入れが解禁されています。
特徴・何がわかるか
香港株を見るうえで以下の2つのことが重要なポイントとなっています。
H株
中国本土で登記を行っており、その後香港市場に上場している企業です。
H株の企業は主要な事業拠点も資本も中国本土にあります。
ハンセン中国企業株指数（H株指数）は香港上場のH株に加え、2018年からは
レッドチップとPチップ（民間企業）も追加されました。
HSCEI 銘柄 - ﾊﾝｾﾝ中国企業株指数(H株) 名称 - Bloomberg Markets
レッドチップ
登記は中国国外（香港・マカオ・台湾など）ですが中国政府系資本が30％以上を占める企業のことを指します。
主な事業や資産が中国にある企業です。
優良銘柄であるブルーチップをもじり、中国共産党のシンボルカラーである赤色をとりレッドチップと呼称されています。
レッドチップ指数はレッドチップの中でも流動性の高い25銘柄の指数です。
HSCCI 銘柄 - ﾊﾝｾﾝ中国ﾚｯﾄﾞﾁｯﾌﾟ指数 名称 - Bloomberg Markets
香港市場は時価総額や流動性でH株やレッドチップが大きくウェイトを占めます。
他にも日本のファーストリテイリングなどの企業も上場しています。
時価総額順
中国の会社を中心に時価総額上位の企業をまとめると以下になります。（2020年3月15日段階）
アリババ
テンセント
CCB（中国建設銀行）
チャイナモバイル
AIA
ピンアン
ICBC
CNOOC
BUDAPAC
まとめ
ハンセン指数というよりも香港市場のまとめになってしまった気がする。
証券会社で働いていても香港株を扱う機会があまりありませんでしたが、私自身とても勉強になりました。（米国と違って日本とあまりかわらない時間にやっているので状況によってはお客様に買っていただくことの選択肢になりそうですね）
アリババやテンセントという中国本土の有力IT企業が 上場していますので今後扱うことも多くなるのかなと感じました。
参照
ハンセン指数│初めてでもわかりやすい用語集│ＳＭＢＣ日興証券
ハンセン指数｜金融/証券用語集｜株のことならネット証券会社【auカブコム】
「本土の市場（上海・深セン）」と「香港市場」でまったく異なる中国株市場 | ライジングブル投資顧問株式会社
香港市場、中国マネーがデモ後急増 19年株買越額3倍 （写真=AP） :日本経済新聞
香港株・銘柄コード一覧・リスト - ＜サーチナ・ファイナンス＞
香港取引所連続で最高益 19年 取引18％減もIPO活況 - SankeiBiz（サンケイビズ）：自分を磨く経済情報サイト
https://hongkong.keizai.biz/headline/877/
https://www.iima.or.jp/docs/gaibukikou/gk2009_09.pdf
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